高齢化社会での豊かな生き方として
自分の歴史をビデオに?
自分の半生を振り返る、という文化が広まりつつあります。
「終活」として、いわゆるエンディングノートを作成し、遺言や生活情報を書き残すのも一般的になっているようで、書店などでもさまざまなエンディングノートを見かけます。
しかし、「それまでの歴史を映像作品にして振り返る機会」というのは、平成世代なら結婚式のプロフィール映像くらいという方も少なくないと思いますし、団塊の世代では一度もないという方が多いのでは。
その中で、自分史をビデオで残すという選択肢も増えつつあるようです。
どんなタイミングで作るか
元気なうちに
では、いつ作るの?というテーマ。
まず、終活という点では「元気なうちに」というのは大きなポイントでしょう。
キリのいい年齢などの節目に関わらず、たとえば健康状態が思わしくないなど、近い将来の不安が心配されるとしたら、思い立った時に半生を一度映像作品にまとめておくことで、終活のひとつの成果として、エンディングノートとともに形に残すことができます。
人生の節目に
長寿祝い
日本の文化には、長寿を祝う習慣があります。
中でも、最初に迎えるのが、中国から伝わった干支にまつわる「還暦」です。
- 還暦・・・61歳(満60歳)
- 古希・・・70歳
- 喜寿・・・77歳
- 傘寿・・・80歳
- 米寿・・・88歳
- 卒寿・・・90歳
- 白寿・・・99歳
- 百寿・・・100歳
人生60年ともなると、一般的には人生経験も豊富で社会的にも年長者として信頼され、子や孫の世代も立派に成長するなど、ひとつの大きな節目として刻まれます。
「還暦」の由来としても、<干支が一巡して自分が生まれた年の干支に戻る>という、干支の観点で見れば2周目に入るタイミングになります。
体力的にはまだまだお元気な方が多い世代。かつ大きな節目の時である還暦。
過去の写真や思い出の品などを集め、これまでの自分史の年表を作り、自分史ビデオを作成するにはとてもよいタイミングです。
結婚記念日
ご夫婦の歩みのお祝いも、様々なものがあるようです。
- <1〜9年目=毎年>
- 10年目・・・錫婚式/アルミ婚式
- 15年目・・・水晶婚式
- 20年目・・・磁器婚式/陶器婚式
- 25年目・・・銀婚式
- 30年目・・・真珠婚式
- 35年目・・・真珠婚式
- 40年目・・・ルビー婚式
- 45年目・・・サファイア婚式
- 50年目・・・金婚式
- 55年目・・・エメラルド婚式
- 50年目・・・ダイヤモンド婚式
こちらはイギリス発祥の風習とのことですが、細かくは1年目から決まっています。
記念の映像を作ってお祝いをするという観点では、もちろんお好きなタイミングで祝っていただくのが望ましいですが、10年、20年、25年などの節目はきっかけとしても夫婦の歴史としてもわかりやすいかと思います。
いずれにしても、これまでの感謝とこれからの絆を再確認し、撮り溜めた写真などをビデオ作品にまとめてみるのも素敵なお祝いになることでしょう。