ご両親が子どもだったころ、どんな家に住んで、何を楽しみに毎日を過ごしていたか、ご存じですか? 身近な家族でも、自分が生まれる前のこととなると、意外と知らなかったりしますよね。「いつか聞いてみたい」と思っている話があれば、昔の写真を一緒に眺めながら、おしゃべりしてみませんか。今回は、親に聞いておきたいことと、そのお話を家族の記録に残す方法をご紹介します。
「親になる前」のお父さん、お母さんを知っていますか?
自分にとっては、昔からお父さん、お母さん。でも、お二人にも、学校に通い、友達と遊び、将来のことを考えていた時代があるんですよね。
どんな子どもだったのか。どうしてその仕事を選んだのか。若いころは、何に夢中になっていたのか。そんな話を聞いていると、「そんな一面があったんだ」と、少し新鮮に感じることもありそうです。
立派な経歴や、大きな出来事でなくてもいいんです。通学路にあったお店、初めて買ったレコード、休みの日によく出かけた場所。何気ない話に、その人らしさが表れたりします。
どんな出来事があったかだけでなく、どんなことを楽しみ、何を大切にしてきたのか。そんな話も、家族に残しておきたい自分史の一つです。
親に聞いておきたい、五つの話題
いきなり「これまでの人生を話して」と言われても、何から話せばいいか迷ってしまいますよね。まずは、自分がちょっと知りたいことや、ご本人が楽しそうに話してくれそうなことを、一つ選んでみてください。
子ども時代の暮らし
「小さいころ、どんな遊びが好きだった?」「家では、どんなご飯を食べていたの?」。そんな身近なことから聞いてみると、当時の暮らしが少しずつ見えてきそうです。
おじいちゃん、おばあちゃんの話も聞いてみたいですね。「おじいちゃんって、家ではどんな人だった?」と尋ねてみたら、自分の知っている姿とは、ちょっと違う話が聞けるかもしれません。
若いころに夢中になったこと
「学生のころ、休みの日は何をしていた?」「好きだった音楽や映画は?」。今の姿からは想像できない趣味や、友達との思い出が出てくることもありそうです。
知らない歌や場所の名前が出てきたら、「どんな歌?」「そこでは何をしていたの?」と聞いてみてください。こちらが知らないからこそ、「あのころはね」と、詳しく話してくれるかもしれません。
仕事を選んだ理由や、心に残る出会い
どこで、どんな仕事をしていたかは知っていても、その仕事を選んだ理由までは、聞いたことがないかもしれませんね。
「どうしてその仕事を始めたの?」「お世話になった人はいる?」。仕事そのものだけでなく、そこで出会った人の話にも、その人が大切にしてきたことが表れたりします。
無理に苦労話を聞き出さなくても大丈夫です。「仕事でうれしかったことは?」「今でも覚えている言葉はある?」など、話しやすそうなところから聞いてみてください。
家族との思い出
「私が小さかったころ、どんな子だった?」「家族旅行で覚えていることは?」。自分も知っている出来事なら、一緒に思い出しながら話せそうですね。
同じ旅行でも、子どもが覚えているのは遊んだ場所で、親が覚えているのは準備や道中の出来事だったりします。「そんなことがあったの?」と、お互いの記憶を持ち寄る時間も楽しそうです。
今、大切にしていること
昔の話に加えて、「今は何をしているときが楽しい?」「これから行ってみたい場所はある?」と、今やこれからのことも聞いてみませんか。
これまで歩んできた人生と、今、楽しみにしていること。その両方が残っていたら、後で見返したときに、そのころの姿をより身近に感じられそうですね。
まずは、一枚の写真を囲むところから
五つの話題を、全部聞こうとしなくても大丈夫です。アルバムから気になる写真を一枚選んで、「これはどこ?」「隣にいるのは誰?」と聞いてみるだけでも、会話のきっかけになります。
楽しそうに話してくれたら、次の質問を急がずに、もう少し耳を傾けてみてください。「そのとき、どう思ったの?」と聞いてみると、写真には写っていない気持ちを教えてもらえるかもしれません。
日付や場所を思い出せないこともありますよね。そんなときは、その場ではっきりさせようとしなくても大丈夫。「たしか、このころだったかな」という話は、そのままメモしておいて、後で確かめられたら補っていけばいいと思います。
話しにくそうなことがあれば、別の話題に変えてもいいですし、疲れてきたら、続きはまた今度でも。ご本人も聞く側も、無理なく楽しめる時間にしたいですね。
録音や撮影もしておきたい場合は、「家族で後から見返せるように、撮っておいてもいい?」などと、使い道や誰が見るのかを伝えて、了解をもらってから始めてください。
話の内容と一緒に、声や表情も残しませんか?
聞いた話を文章にしたり、写真の横に短い説明を添えたり。それだけでも、家族で見返せる記録になります。お話を聞くうちに、「この話している姿も残しておきたいな」と感じたら、動画という方法もあります。
昔の友達の名前を口にするときの声。思い出して、ふっと笑う表情。少し考えてから、自分の言葉で話し始める様子。動画なら、話の内容と一緒に、その人らしい声や表情、語り方まで残せます。
今の家族にとっては見慣れた姿でも、将来の孫や曾孫には、初めて出会う姿になるかもしれません。「こんなふうに話して、笑う人だったんだ」と感じてもらえたら、うれしいですね。
とはいえ、「話を聞く時間は作れそうだけれど、撮影や編集までは難しそう」と感じる方もいると思います。そんなときに知っていただきたいのが、思い出シアターの自分史動画です。
思い出シアターの標準プランでは、ご本人へのインタビューを撮影し、お手持ちの写真や映像素材と組み合わせて、一本の作品にまとめます。「親の話を、声や表情ごと残しておきたい」という思いを、撮影から構成・編集までお手伝いします。
まずは、「この写真の話を聞かせて」と声をかけてみませんか。その会話をきっかけに、家族で見返せる動画も作ってみたくなったら、思い出シアターにお聞かせください。「うちの親の話でも作品になるかな?」というところから、一緒に考えていきましょう。